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 株式会社エムグロース
代表取締役 小嵜 秀信 × 取締役 黒澤 義浩 
黒澤 義浩(くろさわ よしひろ)
1970年神奈川県生まれ。関東学院大学卒。大手コンビニエンスストアのサンクスアンドアソシエイツ(現:サークルケイサンクス)入社。新規事業部などを経て、社長の直轄プロジェクトチームへ配属。2000年2月、社内ベンチャーとして設立された「(株)イ-コンビニエンス」の代表取締役社長に就任。その後、独立。2002年5月にシーケイリレーションズ設立。2005年4月(株)エムグロースに合流し、取締役に就任する。
小嵜 秀信(こさき ひでのぶ)
1971年愛知県生まれ。立命館大学卒。大学在学中の19才から、訪問販売で身を立てる。その後、先輩のパソコン教室を手伝った後、ジャパン、サンクスアンドアソシエイツ(現:サークルケイサンクス)、ソフトバンクが共同出資した日本初のインターネット上のスーパーマーケットを目的として設立された「イージャパンアンドカンパニーズ」の代表取締役に就任。約1年半で会社を軌道に乗せた後、独立し、複数の会社を立ち上げる。そして、2003年12月に(株)エムグロースを設立し、代表取締役社長に就任。
エムグロース社長の小嵜秀信と取締役の黒澤義浩。2人はEC業界の黎明期に、別々のベンチャー企業で社長を務めていた。小嵜は関西圏で、黒澤は関東圏で、どちらも大手企業の資本によって設立されたECの会社を経営していた。EC業界の先端を走っていた男たちが、紆余曲折を経て今また手を組んだ理由とは?そんなエムグロースの想いとは?
記者会見が初めて

―2人の出会いのきっかけを教えてください。

小嵜 : 初めて出会ったのは今から6年前の2000年頃で、2人ともベンチャー企業の社長をやってました。2社とも、大手企業の出資によって作られたECの会社です。そこで、私の会社が黒澤さんの会社に出資してもらったのが出会いのきっかけですね。
黒澤 : 私が東京で”ネットスーパーマーケット“の社長をやっていたら、関西でも”ネットディスカウントストア”の会社を始めると聞いて。とりあえず1000万円を出資させてもらいました。その会社設立会見を大阪の帝国ホテルでやったときに、ホテルの控室で初めて紹介を受けました。

―その後の付き合いは、どんな感じだったんですか?

黒澤 : 基本的には、夜の交流だけですね(笑)。ビジネス的な交流があったわけではないです。
小嵜 : 私が東京に行くときはホテルに泊まる金もなかったので、いつも黒澤邸に泊めてもらっていました(笑)。

自分が甘かった

―その後、2人とも社長を退任して、新たに会社を設立していますよね。

小嵜 : 今になって振り返ってみれば、当時は若くてまだまだ力不足でしたね。「自分が甘かった」ことを痛感しましたね。それで、ゼロから勉強したいと思い、自分の力で会社をいくつか立ち上げました。2003年12月に「本気でやるなら東京でやろう!」って思って、東京で会社を始めました。それが今のエムグロースです。
黒澤  : 時代が早すぎたというのもあるかもしれませんが、やはり自分の力不足だったのです。人のお金でやっていた分、本気になりきれてなかったのかもしれません。それで、もう一度自分の力を試すために、2002年の5月に会社を立ち上げました。足裏マッサージをやる会社、いまでいうリフレクソロジーです。でも、それだけじゃやっていけないので、ネット通販の卸もやってました(笑)。
小嵜  : 足裏マッサージの会社をやるって聞いたときは猛烈に反対しましたね(笑)。

来てくれないと死んじゃう

―黒澤さんが、小嵜さんのエムグロースに合流した経緯を教えてください。

小嵜 : 黒澤さんに来てもらわないと、会社が回らないと思いました。会社も大きくなって、私一人じゃハンドリングできないなって。今までの経験もあって、力の強い人間と一緒に組織を作らないといけないと分かっていました。
 それで、私の知人の中では黒澤さんが一番だった。私よりも力があるって思っていたので、ずっと口説き続けました。「来てくれないと死んじゃう」って(笑)。最後の一ヶ月ぐらいは毎日、黒澤さんの会社に通いましたから。
 でも、たまに電話しても出なかったりするんですよ。そんな時は、会社に電話して「すいません田中と申しますが、黒澤社長おられますか?」って、偽名を使って取り次いでもらってました(笑)。
黒澤 : 「誰だよ、田中って?」って電話に出てしまって(笑)。執念に負けましたね。

”人”のことを大切にしている人

―黒澤さんが、合流した一番の理由って何ですか?

黒澤 : いやもう単純に、小嵜社長の魅力です。当社の役員、当社を支えてくれている社員がエムグロースにいる理由も同じです。みんな小嵜ファンなんですよ。
 当社の役員は、バラバラになっても一人で勝手に金儲けができるだけの力は持っています。だから、みんなお金が目当てで集まってないんですよ。小嵜社長のファンだから集まっているだけ。
小嵜 : なんか、ええこと言いますね(笑)。あとで、豚丼おごりますわ!
黒澤 : いや、迷惑なので結構です(笑)。

―小嵜さんの魅力って何なんですか?

黒澤 : やっぱり人柄ですね。単純に「人が良い」ってわけではなくて。商売に対する姿勢もすごくマジメで、ビジョンも明確ですし。”人“ってものをいつも見ています。もともといる社員も含めて、「人をどうしよう」ってことを常に考えている。”人“のことを大切にしている人です。

社長が自ら新入社員研修

―何か象徴的なエピソードってありますか?

黒澤 : この会社を継続して発展させていること自体が、人を大切にしている証拠だと思います。社長が自ら新入社員研修をやってるのは象徴的なエピソードかな。新入社員と一緒に泊まって、「俺はこういう考えでやっている。みんなはどう生きたいの?どんな夢を持ってるの?」って話をするのです。
小嵜 : 新しく入ってきてくれた社員たちに「人生とは何か」とか「その中で何をするのか」って話すのは、間違いなく私の仕事だと思っています。みんなが「将来どういう方向に行きたいのか」ってことを明確にする。そのために、「今当社で何をしなきゃいけないのか」、「何をすれば自分の将来の目標に近づくのか」を明確にしてほしいんです。

当社にいる人間はみんな修行中

―今後のビジョンを教えてください。

小嵜 : 当社のやるべきことは明確です。パソコン・携帯どちらでも構いません。とにかくインターネットを通じて良い商品を本当に必要としている人にきちんと届ける。「ECのインフラ」としてこの会社を大きくして、世界の流通を変えることです。
 私個人としては、「人を育てること」をやりたいと、ずっと思っています。それを実現するために、エムグロースをもっと大きくしたい。頑張って結果を出すことで、次のステップは必ず見えてきます。
黒澤 : 私のビジョンとしては、また社長をやりたいと思っています。小さな会社の社長でいいので(笑)。私を中心にいろんな会社ができて、いろんな人とつながりができて、自分がそのきっかけになれたらいいなって。そんな人間になりたいと思い、今は当社で修行中です。
小嵜 : 基本的に当社にいる役員・社員はみんな修行中ですよね。この会社を通じて勉強して、なりたい自分になれたらいいなって。自分も含めて、みんなまだまだ成長する余地があるので、沢山経験して実力をつけて、次のステップに進みたいと思っています。
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